■日時:2014年11月15日 14:00-17:00
■場所: 六本木アカデミーヒルズ(〒106-0032 東京都港区 六本木6−10−1 森タワー)
■主催:国連大学サステイナビリティ研究所、東京工業大学、POST2015プロジェクト(S-11)
■言語:英語から日本語への同時通訳付
■参加費:無料
関連ページ:
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Experts Discuss Engaging Science in Shaping, Implementing Sustainable Development Goals
本シンポジウムでは、持続可能な開発目標に関するオープン・ワーキング・グループ共同議長であるチャバ・コロシ大使とフューチャー・アース科学委員会議長のマーク・スタフォード・スミス氏を基調講演者としてお招きし、今後の持続可能な開発目標(SDGs)プロセスにおける政策と科学との相互作用をテーマに、以下の議論を行います。
1.ポスト2015開発アジェンダおよびSDGsプロセスにおける科学の役割と今後の展望
2.SDGsを通じて重層的に持続可能性を行動へと移すための科学者たちの役割
3.さまざまな科学者コミュニティーと主要ステークホルダー(政策担当者・市民社会・市民など)との連携のあり方と、ポスト2015年開発アジェンダの策定及び持続可能開発の実現に向けた科学者たちの役割
プログラム
14:00–14:15 開会の辞
- 竹本和彦(国連大学サステイナビリティ高等研究所所長)
14:15–15:15 基調講演
- チャバ・コロシ(国際連合ハンガリー政府代表部、持続可能な開発目標に関するオープン・ワーキング・グループ共同議長)
- マーク・スタフォード・スミス(フューチャー・アース科学委員会議長、オーストラリア連邦科学産業研究機構サイエンス・ディレクター)
15:15–15:30 休憩
15:30–17:00 パネル・ディスカッション
モデレーター:竹本和彦(国連大学サステイナビリティ高等研究所所長)
パネリスト:
- チャバ・コロシ
- マーク・スタフォード・スミス
- マリア・イワノワ(マサチューセッツ大学ボストン校准教授、国連科学諮問委員会委員)
- ターニャ・エイブラハムズ(南アフリカ国立生物多様性研究所CEO、国連科学諮問委員会委員)
- 蟹江憲史(東京工業大学大学院社会理工学研究科准教授、国連大学サステイナビリティ高等研究所シニアリサーチフェロー)
17:00 閉会
背景
効果的なポスト2015年開発アジェンダおよびSDGsの策定と実施に向けては、複雑な科学的知見を重層的に政策決定へと橋渡しすることが必要不可欠となるため、その成功の鍵は科学者たちが握っているといっても過言ではありません。
科学者たちは2012年に開催されたリオ+20や、その成果のもと設立されたSDGsに関するオープン・ワーキング・グループ(OWG)において重要な科学的知見を提供したことにより、SDGs策定プロセスにおいて重要な役割を担いました。このような役割は引き続き、重層的なSDGsの実施・レ ビュー・再評価プロセスにおいても重要になることが予想されます。
その一方で、SDGsは持続可能な開発の実現に向けた科学者コミュニティーの役割を再定義しつつあります。重層的なSDGsの検討は、科学者たちと主要ステークホルダー間(政策担当者・市民社会・市民など)との連携を促し、さらに超学際的(transdisciplinary)な科学のあり方をめぐって異なる学術分野・地域の科学者コミュニティー間の協調を促すことにもつながります。このような取り組みは、既にフューチャー・アース・プログラムや持続可能な開発ソリューション・ネットワークなどによって進められていま す。